あれから1年半が過ぎた。
状況は大きく変わり、私は名前を変え、素性を隠し今の組織に身を置いている。
当時、このような報告をしたのであるが、
今また新たな、しかも関東で見たものとは違う黒いMSがあるとの諜報部員からの報告があり、私自ら潜入することにした。
これは非公式な報告である。
そして、
私の今の名はパクトロ・パクーナ大尉であり、それらに留意して読んでいただきたい。
早朝、私は本部を単独で出た。
もともと、アポリーとロベルトを伴うはずであったが、別の上官の命令があり、私に帯同することは叶わなかった。
残念であるが、これは極秘任務であるから単独の方が何かと動きやすいので、むしろ助かる。
時間だけを言えば、新幹線で向かうのが早い。
しかしこれは、極秘任務。
派手な行動は控えたい。
私は在来線で向かうことにした。
当時、このような報告をしたのであるが、
今また新たな、しかも関東で見たものとは違う黒いMSがあるとの諜報部員からの報告があり、私自ら潜入することにした。
これは非公式な報告である。
そして、
私の今の名はパクトロ・パクーナ大尉であり、それらに留意して読んでいただきたい。
早朝、私は本部を単独で出た。
もともと、アポリーとロベルトを伴うはずであったが、別の上官の命令があり、私に帯同することは叶わなかった。
残念であるが、これは極秘任務であるから単独の方が何かと動きやすいので、むしろ助かる。
時間だけを言えば、新幹線で向かうのが早い。
しかしこれは、極秘任務。
派手な行動は控えたい。
私は在来線で向かうことにした。
上野駅で乗り換え、東京駅で乗り換えた。
約一年ぶりに多摩川を越える。
約一時間後、二ノ宮を過ぎる。
ふっ、勝った。
なぜだかそう思った。なぜか分からないがそう思った。
熱海駅で乗り換える。
何年ぶりの静岡だろう。覚えてない。
富士駅に着いた。
ここで私は乗り換えた。
まっすぐ敵基地に向かうのは危険だと判断したからだ。
身延線に乗り換える。
約20分で西富士宮駅に到着した。
私は電車を降り、歩いた。
まずは富士山本宮浅間大社へ。
駿河国一宮である富士山本宮浅間大社でミッションの成功を祈願する。
今年前厄なのであるが、厄払いは別のところでするつもりなので、祈願だけにとどめる。
約一年ぶりに多摩川を越える。
約一時間後、二ノ宮を過ぎる。
ふっ、勝った。
なぜだかそう思った。なぜか分からないがそう思った。
熱海駅で乗り換える。
何年ぶりの静岡だろう。覚えてない。
富士駅に着いた。
ここで私は乗り換えた。
まっすぐ敵基地に向かうのは危険だと判断したからだ。
身延線に乗り換える。
約20分で西富士宮駅に到着した。
私は電車を降り、歩いた。
まずは富士山本宮浅間大社へ。
駿河国一宮である富士山本宮浅間大社でミッションの成功を祈願する。
今年前厄なのであるが、厄払いは別のところでするつもりなので、祈願だけにとどめる。
昼近い。
レーションの支給がまだであった。
私は駅に向かいつつレーションを探した。
が、
ない。
仕方ないので、駅で富士宮焼そばの支給を受ける。
そこの担当士官によれば、「焼そば横町」なるものがあるらしいのだが、ミッションを優先させるために諦める。
ここで判断ミスがあったことを付記させていただく。
富士宮から敵基地へ直行バスがあればそれを利用するつもりだったのであるが、適当な時間に無かったのだ。
私は、また富士駅に戻り東海道本線に乗ることにした。
約一時間後、
私は敵基地近くの東静岡駅に立った。
前回のミッションでは敵MSはあまり見通せない場所にあった。
が、しかし、
驚いたことに、ここでははっきりと見える場所に敵MSは置かれているのだ。
いきなり突入するのは危険である。
私は遠巻きに観察することにした。
前回と同じである。
極秘任務で来ているのは私だけではない。
私と同年代の男女、年端のいかない少年少女兵、そして予備役を思われる壮年の男女。
以前と変わらぬ重要性を物語っている。
ここで私は気づいた。
関東と違う黒いMSと報告があったはずであるが、前と変わらぬ白いMSなのである。
諜報部員のミスや報告の改ざんがあったのか、それともティターンズからエゥーゴに所属が変わったのであろうか。
不明である。
それでも、任務は遂行しなければならない。
私は人の流れに乗じて侵入を試みた。
成功である。
誰にも咎められること無く侵入に成功した。
侵入する際には基地見取り図も手に入れた。
完璧である。
私はアポリーとロベルトに侵入成功の報告をし、更に敵基地深部へ向かう。
私は敵MSに接近した。
以前と大きく変わった部分は見られない。
ちっ、諜報部の奴らめ。
そんな悪態を心の中でつく。
ここで気づいた。
地面にマーキングがされていた。
かつて私が所属した軍のMSが描かれているのである。
私は動揺した。
これを踏めと言うのか。
これを踏まないと敵軍スパイと見なし拘束するということなのか。
私はしばらく観察した。
どうやら杞憂のようだ。
だれも踏むこと無く、よけて歩いている。
しかしここで疑念も湧いてくる。
ここにいる全ての人は僚官なのだろう。
それでいて、これだけオープンであるということは、
罠なのではないだろうか。
私は更に敵MSに接近した。
前回と違い、警備兵もいない。
私は敵MSに触れる距離まで接近した。
そして、私は敵MSの驚愕する装備を目にすることになる。
ビームサーベルを装備しているのである。
その強烈な熱は地面を焼いている。
ミノフスキー粒子をここまで実用化させているとは恐ろしいと言わざる得ない。
私は、敵MSの周辺も捜索した。
敵軍レーションも入手した。
大きな成果である。
ここで私は小屋に気づいた。
人の出入りが激しい。
重要な施設かもしれない。
私は侵入を試みた。
そこは、
恐ろしい施設であった。
まず、入るまでに30分ほど掛かった。
フットワークの軽い私がこれだけかかるとは、なんて強力なセキュリティシステムに守られているのだろう。
そして中では、
この基地に関する機密書類、敵MSの1/144サイズの再現モデルがあり、気づくと夏目漱石4枚が財布から消えていた。
誠に恐ろしい施設であった。
一通りの情報収集を終え、私は脱出を謀るべく外に向かった。
そのとき、轟音が響いた。
私は驚き、敵MSを見た。
敵MSが起動を始めたのだ。
すわっ
見つかったか?!
緊張が走る。
起動音に続いて、ボデイ各所の排気口から煙が出て、
首が動いて哨戒を始めた。
ここは動かないのが得策である。
私は敵MSを注意深く観察した。
まわりを見た。
僚官たちもその場から動かずに敵MSを見上げている。
判断は同じのようだ。
しばらくすると敵MSは動かなくなった。
どうやら見つからなかったようだ。
しばらく様子を伺ってから私は脱出した。
脱出途中、
私はまた別の施設を発見した。
どうやら敵軍アーカイブのようである。
しかもこのアーカイブ、
敵軍だけでなく、その同盟を結んでいる組織のアーカイブでもあるようなのだ。
私は躊躇なくその施設に入った。
涙が出そうなくらい貴重な資料が収められていた。
いくつか紹介しよう。
「グランプリの鷹」はこの年代じゃないと思うのだが・・・
ここで注目すべきは「ロボダッチ」
私もいくつか所有していたが、はっきり覚えているのは左上の「大型艦」
中央、右上の海底軍艦。もしかしたらまだ持ってるかもしれない。
中央のパワードスーツ。
子供なりに相当作り込んで遊んだ覚えが。そして、その下のデュアルマガジン、まだ持ってる。
3.D.S.F.、憧れたけど予算的に買えなかった。
バルタン星人とゴジラ、どちらも近所のおもちゃ屋のコンテストで賞を取った思い出のプラモ。
中央のマイクロシリーズ、エリパチの模型と合わせるといい案配なんでいろいろ買った。
津雲涼子って・・・これ、知らなかった・・・
敵MS脱出用簡易戦闘機。試験に失敗したのであろうか、大破したまま展示されている。きっと、まだ帰れるところがあって、こんな嬉しいことはないのであろう。
かつての我が軍MSの頭部。鹵獲されたものなのだろうが、モノアイは健在。
やたらウルフの展示があったが、このころならJPSロータスが好きなのにな。
もう少し観察したいところであるが、明日は別の任務があるので帰隊せねばならない。
私は静鉄を利用し敵基地脱出を謀った。
追っ手もなく、市街地へ。
通信機のバッテリーが少なくなっていたので、昨年末に同盟を結んだ友軍の駐屯地に通信機を預け、帰隊の準備を進める。
時期的に帰隊する者が多く、少し待たされたが無事に足を確保。
同じルートを使うのは危険だと判断し、帰隊は途中までバスを使うことに。
通信機を回収し、
最後のレーションの確保に動いた。
「静岡の味ちゃっきりや」を確認、支給を受けるべく突入した。
ミッションはほぼ成功である。
私は、少し気の早い祝杯をあげた。
そしてレーションに手をつける。
ここで、
私は信じられないものを目にしたのだ。
諜報部員の報告で、関東で見たものとは違う黒いMSがあるとあった。
違う。私に伝わる過程で間違いが起きたようだ。
つまり、
はんぺんが黒い。
関東の白いはんぺんとは別物なのだ。
諜報部員はこれを言いたかったのであろう。
軍法会議ものの失態である。
が、それは問うまい。
おいしくいただいた。それだけで充分な理由となろう。
報告は以上である。
再度申し上げる。
これは非公式な報告である。
そして、
私の今の名はパクトロ・パクーナ大尉であり、それらに留意して読んでいただきたい。
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