2010年11月14日日曜日

ラダックの話その9〜スタクナ・マト・ストク編


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2010年10月6日

翌日はスタクナ、マト、ストクへ。
パーミットの申請でパスポートが手元にないため、近場を攻めることに。

ここらはバスの便が少ない。
バスだけでこの3ヶ所に一日で行くのは無理。
ラマユルで一日余計に使っていたこともあって、タクシーで行くことに。
イスラエリーブレックファスト
ジョカンでコルラして、
朝食のあと、タクシースタンドへ。
タクシー組合でスタクナ、マト、ストクを回る旅行者向けのプランが決まっていて1300ルピーくらい(約2600円)。
シーズンオフだから値切れそうだけど、8月の鉄砲水で観光客も少ないだろうから決まった値段で行くつもり。
タクシースタンドに着いても、だれも言い寄ってこないのはいつものこと。
パッと目が合ったドライバーの車に決定。
シーズンオンなら、もう少しみなさん商売頑張るのだろうか。ホントになぞ。
ガソリン1ℓ57.87ルピー(約115円)。日本と大差ない。
インドの物価水準、山がちな地形、車の燃費を考えたらとても高いことがわかる。
物流の経費にも跳ね返ってくるだろうし、経済のバランスが日本と違うことも伺える。
タクシー(Maruti Suzukiの小型ワゴン)、まずは給油。そして昨日通った道を進む。
チョグラムサルを抜けてシェイに着いたところで止まった。
磨崖仏がそこにあるから見ていけと。
ここ、昨日ずっとバスを待ってたとこ。さんざん見ましたwww
シェイとティクセには来た旨を伝える。
ただ、彼のサービス精神に感謝。
シェイの磨崖仏
ティクセを抜けてしばらく走る。
右手に岩山の上にあるゴンパが見えてきた。
スタクナだ。

今までと違うのは、今回はタクシー。
岩山を登る必要はない。
ゴンパのすぐ下まで連れていってもらう。
スタクナ・ゴンパ

中に入ると、読経の声が響いてる。
お勤めが行われてる房に入る。
邪魔をしないように隅でそっと聞いていた。
でも、
邪魔だったらしい。
若い僧侶に追い出される。
彼、英語は話せないけど、まだしばらく掛かるようなことをボクに伝えてくれて、お勤めに戻る。

待った。
30分待った。
お勤めは終わらない。
タクシー待たせてるのも落ち着かない。
なので、ここを見るのは諦める。


待ってるときに撮った動画。
スタクナ・ゴンパ

タクシーに戻り、次はマト。
舗装されてない道を20分くらい走る。
途中でモスク発見。
止まってもらい写真をパチリ。

昨日もモスクを見たし、レー市街地にもモスクがいくつか。
チベット文化圏と言うけど、チベット仏教圏とイスラーム圏がクロスしているフロンティアって感じがボクの印象。

マトに到着直前、ボクが持ってるガイドブックと同じガイドブックを持って歩いている旅行者を見かける。
多分日本人。
マトで会って、ストク方面に行くんなら乗せてったげてもよいな。

マトのゴンパに入る。
そこらで修復中。
うろうろしてみるが、どこの房も閉まってる。
僧侶も見当たらない。

お仕事中の大工さんに、僧侶はいないの?中は見れないの?と訪ねると、頭領らしき男性が懐から鍵を出してボクを房に案内してくれた。
そして、入域料を徴収。
この頭領らしき男性がいろいろ預かってるらしい。
ホントに僧侶は見当たらなかったので、シーズンオフで休業中なのか?
頭領は英語が苦手のようで会話らしい会話は出来なかったので不明。

2つの房を見せてくれたけど、それで終わり。
物足りない。
先ほど見かけた日本人らしき旅行者も結局ゴンパまでは来なかった。

タクシーはストクへ。
ここにも旧王宮。
中は撮影禁止。
調度品等の見学のみ。
撮影可能なエリアで坂本教授を発見
ストク王宮から。
左奥の緑が多いあたりがレー市街。右奥がチョグラムサル。
タクシーはレー方面へ。
途中、欧米人カップルとラダッキ(ラダック人)のおばあさんが、乗せて欲しそうにこっちを見てる。
ドライバーさん、「どうする?」とボクに。
「いいよ」ボク。

3人を乗せて、一旦チョグラムサルへ。
おばあさんは降りた。
欧米人カップルも降りようとするので、
「ボクらはレーまで行くよ」と伝えると、「レーまでいいですか?」と聞くので「もちろん」と。

レーに到着。
欧米人カップル、お金を払おうとするけど、まあお互い様ですからもらえませんわな。

まだ昼過ぎ。
さすがにタクシーだと効率よい。というか良過ぎる。
とりあえず昼飯というかおやつを食べて、

旧レー王宮のある岩山へ。
ただ、
いつもと違ってタクシーで。
ちょっとへなちょこ。

王宮は岩山の斜面にあるけど、その上の砦(ナムギャル・ツェモ)まで行く。
砦(ナムギャル・ツェモ)のバルコニー
この下が木で組まれてるだけなのを見てるから腰が引ける
砦(ナムギャル・ツェモ)は修復中。
岩を一個一個、人の手で上げて、職人がトンカチで形を整えて積み上げる。
石上げ係3人、職人2人。
いつまで掛かるのだろう。
それよりも、
石を上げる仕事、いったい日給いくらなのだろう。
そんな彼らが仕事している横を抜けてボクは観光しにきている。
いたたまれない。
いろんな話を聞いたことがあるからいたたまれない。
修復中
中央上がバルコニー
それでも、眺めを堪能するという観光をして、旧レー王宮まで降りる。
(ナムギャル・ツェモ)遠景
王宮も修復中。
どこでも見れわけではなく、なにか王家の調度品とか見れるわけではなく、ほとんどレー市街を眺めるのがメイン。
王宮内にあったゴンパはそれなりに見応えあったけど、それくらい。
王宮前のゴンパは鍵掛かってたし。
旧レー王宮
市街地まで降りる。
なんかの撮影に出くわす。
映画かテレビかはわからないけど。
いろんな出身のインド人がいるという設定みたい。
ラダッキはもちろん、平地のインド人ぽい感じの役者さん、シーク教徒の役者さんもいる。
ただ、
どの人も、着ているものに生活感がない。
とってもキレイ。
そういうもんか。

昨日の土産物屋に行ってみる。
古い加工がされたタンカ(仏画)を見せてくれた店へ。
何枚も見せてもらった。
で、
2枚買うことに。
一枚一枚の値段は忘れたけど、66USドルでお支払い。
これで、手書きの高いのを一枚くらい買おうかなって思いながら。

パスポートを回収して、
少々懐が心もとなくなったので両替へ。
両替屋さんに入ると誰もいない。
外に出てきょろきょろしてると、少し離れたところでゲームに興じている数人の男性のうちのひとりが、「ワンミニッツ!ウエイト、ワンミニッツ!」と。
ゲームが佳境らしい。
急いでないし、邪魔するのは悪いので、「30分後、戻ってくる」と言うと、
なにやら叫んでこっちへ。
逃げると思ったのかな?むしろ悪いことした。
調子良くペラペラしゃべる彼、少しエディ・マーフィーに似てる。
ボクの中ではマーフィーと命名。
店に入ると、引き出しを普通の鍵で開けて、そこのお金で両替。
治安いいんだな。

その後、宿に戻る。
ネットカフェのオヤジさんに、後で行くねと伝えると、
今日はシステムのプロブレムでつながらないと。
試しに、他のネットカフェに行っても同じような答え。
ふう。
ネットホリックなボクには、そこにあるのに使えないというのは、これも苦行。

晩飯食べて、
バクトゥク、サラダ、ロティ、チャイ。160ルピー(320円)。

10月6日を終えた。

ラダックの話その10

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