この日は大変なことが起きますよ。
乞うご期待w
このあたりの話。
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翌日(10/8)は近場に。
空港近くのスピトクとピャンへ。
スペインブレックファスト、80ルピー(160円) |
今日は近場なのでゆっくりと10時くらい。
バスターミナルに行ってみた。
何台かのバスに、スピトクかピャンに行くか聞いてみる。
が、
どれも違う。
あらら〜
仕方ないのでいつものタクシースタンドへ。
目が合ったのは、比較的若い男性ドライバー。
はい。あなたにお願いします。
彼の車はランドクルーザー。
持ち込みなのだろうか?
最初の交渉ではタクシー組合の冊子を見せてくれて、小型ワゴンと同じ料金。
ふむ。
維持費とか全然違うだろうしいいのかな?いいんだろうな。
まずはタクシー組合の事務所に寄った。
書かなかったけど、今までもそう。
煙草を吸って待ってた。
彼が来たので消すと、
「なんで消すんだ?オレ(←意訳w)もスモーカーだ。同じ人でハッピーだ」と。
そんな感じで、年も近い感じなのでいつになく打ち解ける。
「名前は?」
「セイイチ(聞かれたときはいつもこう答えてる)です。」
「!!!!オレ(←意訳w)の名前はセイ(と聞これた)だ。」
「わははw似た名前ですね」
と、煙草吸いながら出発。
今までのドライバーさんは仏教徒だった。
昨日だけじゃなく、おとといも。
でも今日のセイ氏はムスリム。
車内の装飾で分かる。
一応聞いてみた。
「あなたはムスリムですか?」
「イエス」と、普通の返事。
ボク、何かを期待し過ぎ。
スピトク・ゴンパから空港 |
空港を過ぎるとすぐにスピトク。
ここも、ほとんど閉まっていて見れない。
寺にオフシーズンがあるのが不思議。
それでも、ゴンカンは開いていたのでそこを見学。
スピトクゴンパのトイレ |
インド軍の基地の前を通る。
トラックが出てきた。
「カシミールに行くのですか?」ボク。
「イエス」
「平和は来る?」
「わからない」
それ以上は聞けない。英語のスキル上の問題で。
街道を右折。
遠くの小山の上に建物が見える。
ピャン・ゴンパ |
ピャンゴンパだ。
昨日のドライバーさんに教えてもらっていた。
ゴンパに入る。
僧侶が二人、なにか作業をしている。
ボクをチラッと見たものの、作業を続けてる。
んー
また閉まったままなのかな?
予想通り、どこも鍵が閉まってる。
思い切って僧侶に話しかける。
「中は見れないのですか?」
「なんで?」
と言って開けてくれた。
お寺さんが商売熱心なのはどうかと思うけど、こうやって外国人が来たんだから、少しなんかアクションあってもいいんじゃね?仕事の邪魔しないように声掛けるのはためらっちゃうんだからさ。というのはボクの利己的な感覚であって、彼らには彼らの感覚がある。
拝観料を払って、二つのお堂を見せてもらって終わり。
「終わり?」と聞くと「イエス」の返事。
「どこから来たのですか?」と聞かれたので、「日本です」と返答。
「ふーん」といった様子で盛り上がらず。
「あっちに行けば、キレイな壁画があるお堂がありますよ」と教えてもらって車に戻る。
そのお堂が今日のメインイベント。
セイ氏に、そのお堂に行ってもらうように頼むと、「知らない」との返事。
そか。
とりあえず、僧侶が指した方に走ってもらう。
訪ねようにもピャン村に人影は少ない。
村の入口では見かけたものの、別のお堂に行こうとしてからは誰も見ない。
道はどんどん狭くなる。
デカい車だ。
なんか申し訳ない気持ちに。
そのとき、第一村人発見!(第一ではないけど)
ボクが聞きにいこうとすると、セイ氏がボクを制して農作業をしているおばあさんに聞きにいってくれた。
「なんて名前のゴンパ?」遠くからセイ氏。
「ロボンデビ!」ボク。
セイ氏、おばあさんと話してる。
分かったようだ。
セイ氏は車に戻ってくる。
川を挟んで向こう側らしい。
車は、一度ピャンゴンパの下まで戻って、橋を渡り対岸へ。
山の斜面にお堂らしき建物が見えた。
あれっぽい。
その下で作業していた男性にセイ氏が訪ねてくれる。
男性はそばの建物の中に姿を消し、鍵を持って現れた。
そのお堂を管理している男性のよう。
セイ氏が、彼についていけと促すので、彼について山を登る。
さすがに地元の人。健脚だ。
環境が違うので、年齢はなんとも言えないけど、ボクよりずっと上の人。
どんどん遅れる。
ひーひーいいながらお堂に到着。
拝観させてもらった。
ここの壁画も素晴らしい。
写真とっていいですか?と聞いたけど、ダメですって。
ロボンデビからピャン・ゴンパ |
管理の男性、あたりを指差し、「floodほにゃほにゃ、Many waterほにゃほにゃ」と。
ここらも鉄砲水が襲ったらしい。
無惨な光景が見える。
管理の男性の後ろ姿と鉄砲水の跡 |
管理の男性にお礼をしなければ。
500ルピー(約1000円)を渡した。
物価から考えたら大金だ。
被害があった場所が少しでも早く元に戻ることを願って渡した。
このお金がどう使われるのだろう。
ボクには分からない。
彼の生活費になるだけかもしれない。
なんとも言えない。
ここで個人に渡すよりもしかるべき組織に渡した方が、いい使い方をしてくれるかもしれない。
この行為の是非はだれにもわからない。
自己満足だよなーとは、渡すときにすら思った。
そんなむにゃむにゃした話。
レーに戻った。
セイ氏「明日の予定は?」
ボク「カルドン・ラに行く予定です。」
セイ氏「この車で行かないか?」
ボク、にやり。
カルドン・ラは、レーから更に1000m以上高地。
小型ワゴンでは心もとない。
ボク「お願いします。」
ゲストハウスを教えて、朝の10時に約束。
ランチ。115ルピー(230円)。 |
昼食を食べて、街散策。
昼食時、ボクより先に入ってたのに頼んだものが出てこない一家。 |
レーの街が違う角度で見渡せる。
小山の上にゴンパがあった。
小山の上のラカン |
鍵は閉まってる。
小山を登ってくる僧侶が見えた。
チャーンス♪
中が見れるかも。
僧侶を待った。
僧侶と目が合う。
「ジュレー」
「ジュレー」
「どこから来ましたか?」僧侶
「日本です。」ボク
フーンといった反応。
その後は別に会話も続かず、レーの街を眺めてた。ふたりで。
ずっと、いつまでも。
鍵を開ける様子はない。
僧侶もレーの町並みを眺めてる。
なにしに来たんだ、この人。。。
20分くらい眺めてたが、しびれを切らしたボク、
「じゃあ、降ります。」と下山。
日の入りまで待ってたら開けたのかもしれない。
でも、待てなかった。
寒くて待てなかった。
レーの小山からレー市街。 右奥は旧レー王宮、左奥はシャンティストゥーパ。 |
ヒンドゥー寺院を発見。
やっぱあるんだな。嬉しくなる。
レーのヒンドゥー寺院「Hare Krishna Mandir」 |
地元なチャイ屋でチャイを飲んで(7ルピー)、
7ルピーのチャイ |
更に街を散策。
チャパティ屋。 自宅じゃ焼かないのかな? |
肉屋。 えぐいので拡大注意! |
少し早い夕食を取る。
ラサチョウミン(ラサ焼きそば)60ルピー 乗ってるのは薄い卵焼き。 |
部屋に戻って、ゲストハウス向かいにある洗濯屋に衣類を持っていく。
普段であれば自分で洗うのだが、今回はラダックに仕事を持って行く(大げさ!w)という目的もあったのでお願いすることに。
20時くらいになってネットカフェへ。
メールのチェックをした。
並んだサブジェクトを見る。
一瞬息が止まった。
サブジェクト「G8 156 IXL DEL 11th OCT _CANCELLED」
本文を見る。
「レーからデリーに行くG8 156便が、航空会社のコントロールを越えた問題でフライトがキャンセルになりました」と。
頭の中なのか、胸の中なのかわからないけど、体の中がグルグルしだした。
整理しよう。
12日の夜にデリーから日本に帰る。
それで11日のデリー行きのフライトを予約していた。
そのフライトがキャンセル。
キャンセルってなに?
翻訳サイトで「CANCEL」を調べてみた。マジで。
思考が正常でなくなってる。
確かに格安航空会社だが、まさかこんなことに。
出発前、インドの航空会社は存在しないフライトを発券したりしてるしねーなんて脅かされたものの、まさか本当にこんなことがおこるなんて。。。
20時過ぎ、レーの街は休み始めている。
旅行会社は閉まってる。
気を取り直す。
デリーに行けるフライトを検索して予約を試みる。
席はあるようだ。
カード決済の画面まで行く。
が、
カード会社のIDを求められる。
カード会社のIDは家に帰らなきゃわからない。
ここからフライト予約は無理。
視界がややおかしい。
鼓動もおかしい。
動揺しているのが自分でもわかる。
よろよろとネットカフェを出る。
部屋に戻る。
ガイドブックを開く。
なんにしても明日だ。
今日は8日。
明日、旅行会社に行ってフライトが取れれば何の問題もない。
でも、
レーは観光地。
もし満席だったら陸路。
でも、
陸路といっても、レーからデリーまで3日かかる。
ダイレクトのバスはないし、そもそもシーズンオフで中継地のマナリまでのバスもあるかも怪しい。
もしあっても、早朝に出るだろうから明日(9日)に乗れてなんとか12日に着く。
今は8日の夜。
バスがあるのか確認しようがない。
確認して、10日のバスではデリーからの便に間に合わない。
陸路はタクシーで行くしかない。
なら、近い空港は?
やはりマナリとスリナガル。
どっちにしても陸路で2日かかる。
そこからのフライトが取れるかもわからないし、明日(9日)に乗れない以上、インドを発つ12日にマナリかスリナガル。ギリギリだ。
体の中のグルグルは収まらない。
ベッドに入っても寝れない。
何度もベッドを出て、窓を開けてオリオン座を見ながら煙草を吸う。
ピンチだ。本当にピンチだ。
ラダックの話12に続く。
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